日本橋再開発に見る、これからの都市の発展

中央区

日本橋では、歴史と文化を継承しながら、国際的なビジネス拠点としての機能強化を目指した大規模な再開発が進められています。主なポイントは以下の通りです。

景観豊かな日本橋再生計画

  • 2004年の「COREDO日本橋」開業を皮切りに、「残しながら、蘇らせながら、創っていく」をコンセプトに、官民地域一体となった「日本橋再生計画」が推進されています。
  • 「産業創造」「界隈創生」「地域共生」「水都再生」の4つのキーワードに基づき、ハードとソフトを融合させた街づくりが進められています。
  • 「豊かな水辺の再生」「新たな産業の創造」「世界とつながる国際イベントの開催」の3つを重点構想としています。

豊かな水辺の再生

  • 日本橋川沿いの再開発と首都高速道路の地下化により、広大な親水空間が創出されます。
  • 川沿いには、商業施設、広場、オフィス、ホテルなどが整備され、賑わいが生まれます。
  • 舟運ネットワークが整備され、水上交通の拠点としての機能が強化されます。

「日本橋川」に青空を!

日本橋モニュメント

首都高速に挟まれる形で、日本橋の再開発を見守るモニュメント。
首都高速が地下化され、2040年(予定)に撤去されると、晴れ晴れとしたモニュメントの姿が見れることでしょう。

新たな産業の創造

  • ライフサイエンス、宇宙、モビリティ、食などの新たな戦略領域に焦点を当て、産業創造を推進します。
  • 産官学連携によるイノベーション拠点整備や、スタートアップ企業支援が行われます。

主な再開発プロジェクトで新たなランドマーク登場!

コレド日本橋に隣接する約3.0haの土地で「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業」が進行中。

  • 日本橋一丁目1・2番地区第一種市街地再開発事業
    • 地上52階、地下5階、高さ約284mの超高層複合施設が建設予定。
    • オフィス、大規模カンファレンス、ホテルなどが入居。
    • 歴史的建造物である日本橋野村ビル旧館は保存・保全。
    • 2026年3月末に竣工予定。

歴史的建造物である日本橋野村ビル旧館の保存・保全と、最新の都市機能の融合が図られます。
日本橋船着場の増設・拡充により、水上交通の利便性が向上します。

  • 日本橋室町一丁目地区第一種市街地再開発事業
    • 地上33階、地下4階、最高高さ約180mの超高層ビルが建設予定。
    • オフィス、店舗、ライフサイエンス産業支援施設、居住施設が入居。
    • 2028年度竣工予定。
  • 日本橋一丁目東地区第一種市街地再開発事業
    • 地上40階・地下4階、高さ約240mのオフィス中心の「A街区」と、地上52階・地下3階、高さ約225mの住居中心の「B街区」の2棟を中心とした大規模複合開発。

これらの再開発により、日本橋は歴史と文化を継承しながら、国際的なビジネス・交流拠点として、さらなる発展を遂げることが期待されています。

再開発による効果

  • 国際的なビジネス・交流拠点の形成
  • 新たな産業の創出とイノベーションの促進
  • 水辺空間の再生と賑わいの創出
  • 歴史・文化の継承と発信
  • 防災機能の強化と安全性の向上

これらの再開発により、日本橋は、歴史と伝統を守りながら、未来に向けて大きく飛躍することが期待されています。

出典・引用元
・内閣府 国家戦略特区 都市再生特別地区(日本橋一丁目1・2番地区)都市計画(素案)の概要
・東京都 日本橋一丁目1・2番地区第一種市街地再開発事業

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